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壱弐参横丁から入ってすぐ右に、昭和の懐かしさ漂う雰囲気のいいお店『笹屋』がある。蕎麦、ラーメン、御飯物があり、まさに昔ながらの食堂といった感じ。ランチタイムは特に、常連のサラリーマンで賑わっている。
今回は巷で話題の「海鞘(ほや)冷し中華(820円税抜)」を楽しみにやってきた。
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大好きな海鞘が、まさか冷し中華のメインの具になるとは思いもしなかった。見た目のインパクトも大だが、ひと口食べてこれはアリだなと感じた。
この日の海鞘は三陸産のもので、鮮やかなオレンジ色が美しく肉厚でボリューミー。食感のいい十三浜産のワカメ、大葉、きゅうり、玉ネギと具だくさんで、ほんのり甘みのあるブレンドタレが細麺にしっかりからんで旨い。海鞘の独特の香りと甘さが口いっぱいに広がる。
卓上にある酢をたっぷりかければさらにスッキリ感が増して、まさに暑い夏にピッタリの一杯だ。もっと早く出逢いたかった!
「あおば餃子(400円税抜)」は味噌ダレでいただく。皮に仙台雪菜を練り込んでいるため鮮やかな緑色がキレイだ。一般的な餃子と比べてさっぱりしていてヘルシー感がある。大きさも中程度で、ラーメンのお供にもビールのおつまみにも、どちらにもピッタリ。
「タンメン(700円税抜)」は野菜たっぷりで、こんなカラフルなタンメンは今まで見たことない。大根やズッキーニ、パプリカ、紫キャベツ、白菜、もやし、人参やキクラゲ、しめじ、えのきだけ、かぼちゃ、豚肉、そして、驚くことに、ゴーヤときゅうりまで入っているではないか!
季節によって野菜は変わるらしく、冬にはたっぷりの仙台白菜が使われるのだという。次から次へと登場する旬の野菜たちに大興奮しながら熱々のうちに食べ進める。
まさかタンメンを食べて季節を感じるとは!このタンメン一杯で一日分の野菜は採れる気がする。おかげでラーメンを食べる罪悪感など一ミリも感じない。シャキシャキ食感の野菜と、あっさりながらもコク深い塩味スープはどこか懐かしく、と同時に新しさも感じられた。
そして、店員さんおススメの「小カレーセット(250円税抜)」も一緒にいただく。見た目以上にスパイシーでビーフのコクも感じる。あっさりのタンメンとの相性も良い。カレーをほおばりタンメンのスープを飲む。とても美味しくて満腹なのにやめられない。このセットが人気なのがよく分かった。海鞘冷し中華も野菜たっぷりのタンメンも、オリジナリティ溢れる一品。
他にも、健康志向の女性が喜びそうな「トマトタンメン(820円税抜)」や、お財布に優しい「ラーメン(550円税抜)」なども人気のようだ。次回は、白菜たっぷりのタンメンか、カツ丼も捨てがたいなどと考えながら、はち切れそうなお腹をさすりつつお店を後にした。