生ビールの美味しさに魅せられて
「 東北一の美味しい生ビールを目指しています!」堂々と宣言している看板を見つけ、ぜひとも飲んでみたい!衝動に駆られた。15時から営業開始ということで、さっそく昼飲みスタート。地下に続く階段を下りてゆくと、想像以上に広い空間が目の前に現れる。カウンター席のほかにボックス席もあるのでちょっと一杯飲みたいサラリーマンにも、おしゃべり好きの女子にもピッタリだ。12種類もある生ビールの中から、乾杯のビールに選んだのはスッキリ辛口のスーパードライ(500円)。即座に運ばれてきたビールの泡は見るからにふっくらしていて、美味しそう。泡があるだけでこんなにも美味しそうに見えるのはビールぐらいなものだろう。ジョッキを片手でぐいっと持ち上げ、勢いよく口に運ぶ。「 あー、美味しい!! 」やっぱり一口目のビールは最高に旨い!!なめらかできめ細かい泡に、ビールにかける店主のこだわりをハッキリと感じることができた。
地産地消にこだわったうまいもの
宮城えごま豚の豚しゃぶ温玉サラダ(780円)は大人気。たっぷりお肉が嬉しいボリューム満点のサラダだ。やわらかいお肉とシャキシャキのもやしがぽん酢風のあっさりしたドレッシングとよく合う。まぐろ盛り合わせ(約二人前・1980円)の大トロは見るからに脂が乗っているのが分かる。舌に乗せるととろけるほどのやわらかさで、濃厚な脂の旨みが広がる。「 旨い!! 」赤身もとてもしっとりしていて、まぐろ本来の味を堪能できる。何と言ってもこの一皿でまぐろの様々な部位を楽しめるのがいい。
やはり旬の食材は欠かせないとなれば、秋刀魚のお刺身(790円)だろう。秋の訪れを食べ物で感じられることが幸せだ。ここで、もう一杯おススメのビールをいただくことに。黒トップ(500円)は、スーパードライにドライブラックの泡を付けたものだそうで、泡と液体の境目の黒いラインは、時間が経つにつれどんどん下に広がっていき、黒ビールのコクやクリーミーさを味わえる。
食欲はさらに加速していく。肉詰めしいたけとエビ詰めゴーヤの天ぷら(680円)は、見た目以上にずっしりとしていて食べ応えがある。自家製おまかせくん製盛(580円)は、くん製らしからぬ可愛い盛付けで、これを食べながらチビチビと日本酒も良さそうだ。気になるのは、30年以上続く毎日5個限定のジャンボ焼きおにぎり。特別栽培米みやぎ一迫コシヒカリを使用していて、ご飯はまさかの1.2キロ!!次回は大人数で行ってぜひとも食したいものだ。
気持ちよく酔ってもらいたい
幼稚園の頃から飲食店で働く夢をクレヨンで描いていた社長の浅見氏。アルコール、特に生ビールに特化するに至ったのには、修業時代の経験が関係しているそう。修行先の店主から頂いたビールの旨さに感動したことから始まった。「 一口目のビールの旨さって大事なんだ! 」そのポリシーは今もなおブレてはいない。お客様に美味しいお酒とお料理を楽しんでもらい、気持ちよく酔って帰っていただきたい。最高の笑顔になっていただきたい。その方針は全スタッフに伝えられ、お酒、お料理、接客の細部に至るまで気持ちの統一を図っている。だからこそ、わたしたちはとても心地よい時間を過ごし、気持ちよく酔っぱらえたのだ。