学生時代に訪れたドイツでクラフトビールの美味しさに
衝撃を受けたという代表の田村さん。
以来、造り手のこだわりがたっぷり詰まったクラフトビールの虜となり、
その美味しさをより多くの人に伝えるべく
2008年6月に国分町に『 AMBER RONDO (アンバーロンド) 』をオープンした。
メニューのラインナップがフレッシュなのはもちろんのこと、
豊富な種類とレアなクラフトビールも楽しめるとあって、ビール好きの常連さんも多い。
ライトダウンした店内は雰囲気があるオシャレな空間で、
美味しいビールが飲めるだろうという期待感が高まる。
百聞は一飲にしかず、さっそくおススメのビールをいただくことに。
メニューブックには詳細な説明書きがびっしりでビール愛に満ちている。
そして、ビールだけでなく料理にもこだわるのがアンバーロンド流。
ビールのお供に外せないノイマルクトの焼きソーセージ盛り合わせ5種(5本1,500円)は
牛タン、ガーリック、チョリソー、ハーブ、ネギミソの5種類で、
ドイツで修業した店主友人の渡辺さんが造るマイスター直伝の味。
パリッとジューシーでビールを欲する旨さだ。
付け合わせのキャベツを乳酸発酵したザワークラウトの酸味がいいアクセントとなり、
ソーセージの美味しさをグッと引き上げてくれる。
合わせていただくビールは、
東北各地や東京など各ビアフェスでも人気の醸造所仙南クラフトビールとのコラボビール、
ヴァイツェンボック・イエティ(330ml880円/500ml1,280円/1000ml2,450円)。
アルコール度数は7.0%あり飲みごたえのある力強いビールだ。
熟したバナナのようなフルーティーな香りとコクは家庭で飲むビールとは全く別物だ。
ビールは喉越しを楽しむだけのものではないと実感し、ゆっくりと深く味わう。
美味しいものを食べてビールを飲む速度は増すばかり。
肉旨はみだしホットドッグ(700円)はノイマルクト製の超ロングなフランク&ミートソースで、
この優しい味わいに合わせるビールは、
ラーデベルガー・ピルスナー(500ml980円)アルコール度数5.0%。
ドイツ最高級プレミアムピルスナーで芳醇な香りと円熟した独特の苦みが琥珀色に輝く
日頃慣れ親しんでいるビールに近い味だ。
アンバーロンド焼餃子(大4個450円)は、焼いた後に蒸すのでパリッとふっくら。
これを粒マスタードでいただくのだが程よい酸味が意外と合う。
餃子にマスタードとは新しい発見だ。やはり餃子にもビールだろう。
ブリュードッグ・パンクIPA(880円)アルコール度数4.8%は、
大量のホップを採算度外視して贅沢に使用した、強い苦みと香り豊かなビール。
グレープフルーツに似たさわやかな香りの余韻が続く。
フライッシュ・レバケーゼ(950円)は、イツ風レバー入りミートローフで、
レバー独特の臭みは無く濃いめの味にビールが進む。
田村さんも訪問した醸造所の
シュナイダー・ヴァイスビア(500ml1,200円)アルコール度数5.4%は、
大麦モルト60%使用による芳醇なロースト香と柔らかな酸味があるフルーティーな味わい。
苦みは強くなく飲みやすい。
こだわりを押し付けることはなく、好みを聞きながら反応を見て、
最初の一杯からベストなビールを提供してくれるのはさすがだ。
またクラフトビールの個性豊かな味わいを存分に楽しむために
それぞれに適したグラスを使用する徹底ぶり。
ビールを知り尽くした人だからこそ成せる技。
必ずやお気に入りの一杯に出逢えるに違いない。
そして、クラフトビールの美味しさを
より多くの人に広めるために様々なイベントの主催もしている。
どれも大盛況であるが、なかでも、
数年前のクラフトビールまつりでの「ありがとう!こういうイベント待ってたの!」
というお客様からの一言には痺れるほど感動し思わず嬉し泣きしたそう。
全身全霊でクラフトビールに情熱を傾け、その熱き想いがようやくお客様に届いた瞬間だ。
「ひとりでも多くの方の人生の一部にクラフトビールが、
そしてアンバーロンドが存在してくれていたら嬉しい。」
そう語る田村さんが、クラフトビールへの一途な愛と美味しさを発信し続けている限り、
クラフトビールの存在感はどんどん増し続け、
シェア率もグングン伸びていくと確信している。