「BARより気軽で居酒屋より和める、
そんな大人のちょうど良い酒場」がコンセプトの『ニホン酒とブドウ酒 マタタビ』。
一面真っ白な壁が印象的な外観は、お洒落なカフェを思わせる。
ひと際大きな窓は店内が見える安心感を考慮し、壁を壊して作ったそう。
その横には、お店のロゴマークのネコがちょこんと座った姿で描かれている。
やはり、店主の高橋さんは大のネコ好きなんだそう。
店内に入ると、ネコの影絵風イラストにハートを掴まれる。「可愛い!」
いったい何匹いるのだろう?ついつい数えてみたくなる。
壁に目をやると、料理メニューの表記はあるが、お酒のメニューが見当たらない。
その理由は、お客さんとの会話を大事にしたいから。
コミュニケーションのなかでお客さんの好みを探り、ぴったりのものを選んでくれる。
もう何を頼めばいいかなんて心配しなくていい、一人飲み初心者に優しいお店だ。
蔵王JapanX三枚肉の自家製ベーコングリル(880円)からいただく。
香ばしく焼かれたベーコンは豚肉の旨みが詰まっていて、塩気と脂の甘みが絶妙。
燻製の風味も際立っていて美味しい。
まろやかな辛さとキレイな黄色が特徴のディジョンマスタードとの相性もいい。
そして、驚くのはその美味しさだけではない。なんとこの手作りベーコン、恐ろしく手間がかかっているという。まず一週間ソミュール液に漬け込み、その後、4時間流水で塩抜き。
そこからさらに約3時間ほどスモークしてようやく出来上がり。
手間を惜しまないから、この旨さ!何ともありがたい。
蔵王JapanXの肩ロースの自家製ハム(2枚で580円)も、これまた絶品。
しっとり柔らかく、毎日食べたいくらいの美味しさだ。
ベーコン同様、相当な時間をかけて手作りしている。
一人でお店を切り盛りしている分、料理に時間を割けられないので、
仕込みにはかなりの手間をかけているのだそう。
その手数を想像するだけで美味しさは倍増だ。
次に、トリッパのトマト煮込み(480円)をいただく。白みそ仕立てでまろやかな味わい。
とろとろ柔らかく臭みは一切ない。
丁寧な下処理がうかがえる。あと引く旨さに、たまらずお酒を追加でいただく。
ホタルイカと新玉ネギのマリネ(480円)は、イタリアンパセリとピンクペッパーとブラックペッパーを散らして、見た目も華やかに。程よい酸味で、シャキシャキの新玉ネギとホタルイカはベストマッチ。
外観、内装、お料理すべてにおいて、乙女心をくすぐるキラキラな仕上がり。
SNSで発信したくなる可愛さに溢れており、女性お一人様の方も多いそう。
可愛いネコと店主の柔らかい声に癒され、
美味しい料理とお酒を堪能し、明日へのエネルギー、充電完了!