地下鉄長町南駅から徒歩数分。
オーナーの名前が由来の『おばやん』はリピーターが7~8割の人気店だ。
カウンターやテーブル席、さらには個室もある広い店内には、
スタッフの明るい笑顔と掛け声が響く。
お通しのほうれん草のお浸しをつまみながら、まずはビールをゴクっとひと口。
そういえば、最近よく居酒屋でも見かけるタッチパネルがここにはない。
聞けば、お客様との会話やコミュニケーションを大事にしているからだという。
スタッフとお客様との距離感が絶妙で心地の良い空間だ。
さっそく本日の一押しから、そら豆焼き(590円)を注文する。
表面は結構な焦げ目がついているが、中身は熱々ふっくらで旨い。
ビールを飲む勢いも増し、早い段階で日本酒へ。
そして、おばやんの自慢!!は、なんといっても、生産者直送の旨い食材である。
登米東和『木漏れ日農園』のお野菜を使用した料理を2品。
ニラ玉お浸し(390円)は、ニラの香りと卵黄のまろやかさがベストマッチ。
新玉ねぎサラダ(590円)はシャキシャキとした食感と優しい甘みに箸が止まらない。
一瞬でペロリと平らげる。これぞ、新玉ねぎの美味しさを存分に味わえるベストな食べ方。
なんだか血液がサラサラになっていくような気がする。
お次は、東松島『和がき』の牡蠣カンカン焼き(2個700円/追加1個350円)。
蒸し焼きされた牡蠣からジュワ〜ッと、あふれ出る旨みと磯の香りに悶絶。
さらに、角田市『佐藤さん』の田鴨のとりわさ(690円)をポン酢でいただく。
人生初の、鴨のとりわさ。鴨と聞くと固めの食感をイメージしていたが、想像とは違い、
やわらかめでクセが少なく食べやすい。これはイケる。
超得!串5本盛り(800円)は、ショウガ豚巻き、ねぎま、レバー、ぼんじり、ささみの5種類。
ササミの焼き方はレアも可能。ショウガ豚巻きはコンパクトな生姜焼きを食べているようでご飯が恋しくなる味だ。
わらび一本漬け(490円)は、あえて切らずに長いままが食卓に映える。
冷やしトマト(490円)はほんのり香るバジル塩でいただく。
その後も、さつま芋天ぷら(590円)、白貝酒蒸し(800円)、鮭白子酢(690円)と続く。
そして、最後は、定番!でか焼きおにぎり・葱味噌(390円)と
大きくない焼きおにぎり・醤油ダレ(250円)。
でか焼きは、おにぎり2個分くらいの特大サイズ。
外はこんがり焦げた葱味噌が香ばしく、中はふっくらほっかほか。ご満悦。
自分たちで作った野菜をお客様に提供したいとの想いで始めたおばやん農園では、
じゃがいも、オクラ、トマト、長芋など10種類以上の野菜を愛情たっぷりに育てているという。
残念ながら、今回はまだ収穫時期ではなく口にすることは叶わなかったが、
それは次回の楽しみに取っておくことにしよう。