地下鉄東西線西公園駅から徒歩3分のところに『食・酒・笑 にこらす』はある。店主の小原氏の地元秋田の名物を使った料理や秋田の地酒が楽しめるという。橋の向こうに見える提灯のあかりが目印だ。
多彩な飲み物の中から、親方が惚れたという秋田のホワイトビール「田沢湖ビールヴァイツェン(750円)」と、にこらす特製「レモンサワー(500円)」で乾杯。
まずはお通しのクオリティーの高さにビックリ!手間をかけているのがよく分かる。タコとレンコンの自家製さつまあげはゴロッと大きめの具で食べ応えがある。ゴマ豆腐もまったり濃厚で一気に食べるのが惜しいほど。
「スーパーカニ味噌2018(600円)」は旬の花咲カニのジュレとともにいただく。見た目の鮮やかさにテーブルが一気に華やぐ。カニの風味が口全体に広がりお酒がいっそう進む。半分くらい食べてからカボスをしぼると二段階で味の変化を楽しめる。
「にこらす味噌(450円)」もお酒のアテにピッタリだ。香ばしい十穀米とアーモンドがたっぷり入った甘味噌はなつかしい味わい。
「いぶりがっこの天ぷら(600円)」は熱々サクサク。衣に包まれ旨みが凝縮されたためか香りがより一層強く感じられる。濃いめの味なので塩はお好みで。火を通したとはいえ、漬物のカリカリ感は残っていて、なんとも不思議な料理に出逢ってしまった。工夫次第で料理のメニューは無限に広がっていくのだと痛感させられた。
「のんべえのためのせせり焼き(650円)」そう言われては注文しないわけにはいかないと俄然張り切る相方。コリコリの食感と濃い味付け、お酒好きにはたまらない一品で、ネ―ミングに一同納得。
そして、ぜひたべて欲しい名物として「ワラ焼き2種盛り合わせ!!(1,000円)」見よ、このボリュームを。ニンニクのスライスと岩塩をぱらっとかけ、ひとくちで食べるにはあまりに大きいが、意を決してガブッといく。ワラの香ばしいかおりと脂の旨みが同時に攻めてくる。もはや高知を超えたのでは!?
最後に、笑顔が素敵なバイトの女性のおススメの一品をいただくことに。小豆とイチジクを日本酒につけたレーズンバター的なおつまみ。これが想像以上に美味しかった。甘みと塩味のバランスが絶妙で口どけも良い。サイズもちょっとつまむのに最適だ。
女性のお客さんも多く、お店の雰囲気も良いので皆一様にゆっくりお酒を楽しんでいる。この立地でこの人気はさすがとしか言いようがない。